資本主義経済のもとでは《景気・経済・生活》

生産や消費などの経済活動が盛んになる好景気と、それらが衰える不景気が交互に発生するが、その変動の過程を景気循環または景気変動という。

景気循環はある一定の周期をもって発生し、好況と不況が波状的に繰り返され、その変動は経済のあらゆる部門に影響を与え、さらに国際的にも波及していく。

このような景気循環の波が本格的に現れるようになったのは、資本主義経済が確立された19世紀初頭のヨーロッパにおいてであるが、歴史上とくに有名なのは、1929年アメリカにその端を発した世界的な大不況である。

景気の上昇から下降への転換を景気の「山」、下降から上昇への転換点を景気の「谷」とよぶ。

景気の変動する過程は、次の4局面に区分される。

谷から山へ向かう拡張期または上昇局面、山を越えて下りはじめる後退局面、下りはじめて谷に至る収縮期または下降局面、谷を越えてふたたび上りはじめる回復局面、である。

それらはそれぞれ、「好況」、「景気後退」、「不況」、「景気回復」と名づけられている。

好況→後退→不況→回復→好況というように、ある局面から次の局面に至るまでのプロセスが、景気の一循環を形成するのである。

そのときの経済が循環のどの局面に位置するかは、景気動向指数に基づいて判断される。

景気動向指数は、過去の経験から景気の動きをもっともよく反映すると思われるいくつかの指標を選抜して、それらを景気局面判断や将来の動向予測に役だたせようとするものである。

景気指標には、景気の動きとタイミングが一致する「一致系列」、景気の動きに先行する「先行系列」、そして景気の動きに遅れる「遅行系列」がある。

一致系列には、鉱工業生産指数、大口電力使用量、有効求人倍率、商業販売額など11個の経済指標が含まれている。

同様にして先行系列には、最終需要財在庫率指数、新規求人数、新設住宅着工床面積、耐久消費財出荷指数など12個の経済指標が、また、遅行系列には、実質法人企業設備投資、完全失業率など6個の経済指標が含まれている。
update:2010年02月17日